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真似ようのないものの会得と実現のために - 2014.04.04 Fri

1日。学部の歓送迎会あり。これでお勤め関係の仕事、すべて終了。やれやれ。
教員会議やら学科の送別会やらに続く何度目かのスピーチを要請されて、読んだばかりの「疎外と叛逆 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話」の中で、「小説家とは腐りかけた死肉をついばむ禿鷹のようなものだ」とマルケスが語っていて、自分もそういう風に思っている、云々という話をしたのだが、さっき読み返してみたら、これはジョサの言葉だったことが判明。またヤッチマッタ。

新しい住まいの伏見桃山は、わたしの好きなアーケード付きの商店街があり、丘があり川もあり、散歩にはことかかず、美味しい店も幾つか、とても住み心地のいいコンパクトな街だが、唯一の欠点は本屋がないこと。2軒あるにはあるけど、いわゆる町の本屋さんで、雑誌とマンガしか置いてない。
先日、芝居を見終わったあと、途方もないほどの空虚感に襲われ、栄養だ、栄養を摂らなきゃと、四条(でいいのかな?)のジュンク堂に駆け込んで、まとめて本を数冊買う。前述の本、前回触れた「剣の法」もそのとき買い求めたもの。

「疎外と …」は新刊だが、ふたりの対話は1967年になされたもののようだ。それに、ジョサの「マルケス論」と、同じくジョサへのインタヴューが収められている。これらもほぼ同時期に書かれ、話されている。
面白いので、以下、付箋をつけたところを拾い書きする。

マルケス「何よりまず頭に入れておかなければならないのは、文才は排他的なものなので、他の活動をすべて二の次にする覚悟で書くことに専念せねばならない、という点です」

ジョサ「心理の靄に包まれていた世界は、この作品(『大佐に手紙は来ない』)において地理と歴史を与えられ、その魂には血と肉と骨が授けられている」

インタヴュアー「幸せな人のほうがそうでない人より健全だと私は思うの……、それに、長い間幸せだった人、幸せに慣れた人は、なんと言うか、積極的で、楽天的で、心強いじゃない、違うかしら」(ジョサの作家は幸せになれると思うかという質問に応えて)

ジョサ「身の回りで起こっていることに正義の憤りを感じて、それを断罪、告発する必要性に駆られると、作家の内に潜む政治家が文学をダメにしてしまう。作品が生まれる前から、文学を道具に変えて、何かの役に立てようとしてしまうんだ」

マルケスの小説は、不思議な挿話が溢れかえっているが、前田氏の「剣の法」はとても不思議な本だ。
日本刀とは何かと問い、それが単なる武器としての用をはるかに超えているのはなぜかと問い、なぜ日本刀だけが闘うときに両手で持たれるのか、それは「刀身一如」という原理に叶うからで云々と、ここらへんまでは、多分多くのひとが関心をよせられるはずだが、そこからは、ただひたすら、彼が稽古と研究を重ねてきた新陰流の型の具体が書かれている。
うーん。剣道のケの字も知らないわたしのような輩にはついていくのがとても困難で。
でも、我慢して読み進めていくと、型の具体をイメージすることは出来ないが、書いている前田氏のその書いている現場が髣髴としてきて、なにかクスリでもやってる気分に。いや、もちろん、そんなもの実際にヤッタことはないのですが。

理解出来ないという苦痛が脳内麻薬の分泌を促したのだろうか?

恣意的な抜書きは、誤解を招きかねないが、氏はこんなことも書いておられる。

「一人でする動きは、真似だけで何とかごまかすこともできる。相手との関係を、流儀の「法」を通して創り出すことは、真似ようがない。稽古は、この真似ようのないものの会得と実現とを目指して、日々行われるのです。」

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