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しらゆりも鳥籠も召使いも - 2011.08.18 Thu

ferume-ru_convert_20110818233348.jpg


「フェルメールからのラブレター展」に行ってきました。

今回の目玉は≪手紙を読む青衣の女≫。(フェルメールと同時代のオランダ室内絵画も多数あり)
ただ、私がフェルメールの絵の中で1番好きな≪窓辺で手紙を読む女≫が展示されていなかったのが残念。「フェルメールからのラブレター展」と銘うってるのに、この絵がないなんて…。
ぜひ本物を見たかった!!
なぜ好きかというと、色々理由はあるけれど、フェルメールの絵の中で、この絵に描かれている女の人が1番きれいだと思うから。
お土産売り場に≪窓辺で手紙を読む女≫のポストカードが売っていたので思わず買ってしまった。
額に入れて部屋に飾ることにします。

フェルメールの作品ではないけれど、部屋の天井高くに鳥籠のある部屋の絵がいくつも。
なぜ鳥籠?当時のオランダではよくある光景?と思いつつも、「鳥籠」のかたちや、その存在に何だかロマンを感じている私は、改めて「鳥籠っていいなあ…」と思わずにはいられなかった。

酒を飲み騒ぎ立てる人々を描いて、こういうことは道徳的に問題があるのだということを暗に風刺している、といった解説があった。
―これは○○を表している、風刺している。
たしかに作者はそう考えて描いたのかもしれないけど、どこでも決まってこういうことを聞くのでなんだかなあ、という気がする。
以前、聖母子像をいくつも見た時、絵の中に決まって描かれる「しらゆり」は、聖母マリアの純潔性を表している、とかもその代表だけれど。

美しく描かれたひとつの「モノ」が、単なる「記号」として処理されてしまっている感じがして、少し寂しく感じる。

そこに立って手紙を読む女性が、美しい。
そこに咲いているしらゆりが、美しい。
そこに描かれている林檎が、ドレスが、食器が、鳥籠が、美しい。

こういう風に見ていると、絵が、とても「生きている」ような気がする。
どんなものも、絵画を構成する構成物件のひとつとして見る勇気を、私は持ちたい。

絵の中の人物たちの視線がどこへ向かっているかを観察すると、更に想像が膨らむ。
なぜ、いま彼らはこの人を見ているのか。考えると、いろんなことが想像できる。
そうやって、止まっているはずの絵が、みるみるうちに「生きてくる」ような気が、私にはする。

彼らの視線の先には何があるのか。
視線の先にあるものが絵の中に描かれていることもあれば、描かれていないこともある。
今回のもうひとつの目玉作品、≪手紙を書く女と召使い≫で、モーセの伝説が描かれた絵画を背に佇む召使いの女は、手紙を書く女の背後で窓の外に目をやっている。その表情は何かを興味深そうに見つめている。
笑顔とまではいかないけれど、思わずほころんでしまった、という感じの顔。
薄暗い部屋に、窓から昼間の穏やかな光が差し込んで、カーテンが白く透けている。
この時、<手紙を書く女>は手紙を書くことに余念がなく、ペンを握って視線は便箋におとしている。
<召使い>だけが見ることのできた窓の外には、何があったのだろう。

高校在学中、美大に入りたくて油絵を描いていたことがある。
たしか木製のあやつり人形とガラスの小瓶の絵を描いた。
油絵は塗り重ねれば塗り重ねるほど厚みを増していって、絵に深みが出てくる。なので、これで完成だ!と思っても、更にまた塗り重ねないといけない。
最初、あやつり人形の丸い手の部分を「ちゃんと描いた」気になって、せっかくいい感じの色合いになったのに、また重ねるのかあ…と思った私。
「これで完成だ!→塗り重ねる」を何度となく繰り返して、ようやくOKが出た。

よく見れば、最初の「これで完成だ!」が全然「完成」ではなかったことに気がつく。


今回の絵画展で、ちょっとふしぎだったのが、どの絵も子供が可愛くなかったこと(笑)。
誰の絵だったかおぼえていないのだけれど、(フェルメールではない)先生に叱られている子供なんて真っ赤な顔していて鼻もでかくてお世辞にも…(笑)。その隣にいて、絵の中ではセンターを張っていた少年なんか、口角が引きつったように上がっていて、この世のものとは思えない不気味な表情を浮かべていたし。あれは怖かった。
子供たちの身体は皆、なんだが異様にずんぐりしていて、奇妙。


今度はワシントン・ナショナル・ギャラリー展に行く予定。
初来日になるゴッホの自画像はもちろん、まだ生で見たことのないセザンヌの絵がとても楽しみ。
チラシに載っていた≪赤いチョッキの少年≫がとっても可愛いのです。
他にルノワールやモネ、マネ、スーラ…。おそらく観に行くのは「心臓破り」の公演後になると思いますが…。


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